シアリスとは、タダラフィル (tadalafil) とも呼ばれ、米国Eli Lilly社と米国ICOS社が共同出資したLilly ICOS社から発売されたED治療薬です。
バイアグラ、レビトラなどに続いてシアリスが3種類目の治療薬です。
2003年にアメリカで販売を開始され、日本では2007年に製造販売を認可されて医療機関向けに販売を開始されました。
食事の有無に関わらず服用が可能であることや、バイアグラなどと比べて服用後長時間にわたって勃起機能改善効果が認められているなどから、最近シアリス錠(r)の勃起を助ける効果は、36時間にわたり認められています。
シアリス錠(r)は、服用後36時間まで効果が認められています。
この間、性的な刺激があった時だけ勃起がおこります。つまり、シアリス錠(r)の効果は36時間続くといっても、ずっと勃起が続いているということではありません。いつでも食事のタイミングを気にせず服用できます。
シアリス錠(r)は食事による影響を受けませんので、空腹時、食前、食後のいつでもタイミングを気にすることなく服用できます。シアリス錠(r)の場合、夕方に服用し、夕食もゆっくり楽しんでいただくこともできます。
注目を集めています。
シアリスの服用の注意事項としては、
(1)高血圧・低血圧と心臓病の方、未成年の方は服用しない
(2)手術後6ヶ月間は使用しない
(3)ニトログリセリン系の薬または心臓病を治療する薬を服用している方は絶対に服用しない
(4)服用24時間前後に降血圧薬の服用はしない
シアリスの副作用としては、顔のほてり、頭痛、むかつき、消化不良などがあります。また、光がまぶしい、色が変化して見えるなど、一時的に眼に影響が出る方もあります。
シアリスは勃起不全(ED)の治療薬で、血管の筋肉を緩めて血流量が多くなるような成分が含まれています。シアリスの効果は陰茎の血管の平滑筋に作用して、陰茎海綿体に流れ込む血液を増加させることにより、勃起を起こさせ、持続させます。
シアリスは性欲増強剤ではありませんので、飲むと、むらむらっとしてきたり、すぐ勃起するわけではありません。
そして、シアリスは器質的な勃起障害、即ち、動脈硬化症、高血圧、糖尿病、腎不全、肝不全など全身疾患や、脳血管障害、脊髄損傷などの神経疾患、骨盤の手術などにより、神経や血管、陰茎組織が障害されて起こってくる勃起障害には効果がありますが、心因性勃起不全には効果が薄いでしょう。
また、シアリスの効果の大きな特徴は、血中濃度が半減するのが約18時間ですから、24~36時間程度は効き目が期待できることでしょう。このため、効果の時間の短いバイアグラなどと比べて、シアリスの効果は、服用のタイミングを計るわずらわしさや行動に伴う焦りやプレッシャーが軽減され、より自然体の中で治療効果が期待できます。
また、薬の持続時間が長いのでできるだけ早めに、1~2時間前に飲むのがよいようです。
シアリスは性欲がない場合には効果を発揮しないので、気持ちを十分高めるなど、精神的な面も重要です。
ただ、効果があるからといって、シアリスを毎日服用することは、体に深刻な被害を及ぼす可能性がありますので、避けて下さい。
最も起こりやすいものは、顔のほてり、むかつき、頭痛および消化不良です。
シアリスの副作用で、ごくまれにまぶた、目痛、結膜の充血、光がまぶしい、色が変化して見えるなど、一時的に眼に影響が出る方もあります。従って、網膜色素変性症の方は、シアリスの服用は絶対禁忌です。
シアリスは血圧を下げる作用があり、ニトログリセリンなどの硝酸剤と併用すると血圧が下がり過ぎるので危険です。
また、シアリスとの併用で、悪影響のでる方としては、不整脈、低血圧または高血圧症の方、硝酸剤/一酸化窒素(NO)供与剤を服用中の方、脳梗塞、心筋梗塞、心筋梗塞や心不全を患った経験のある方、ニトログリセリン系の薬または心臓病を治療する薬を服用している方、肝臓障害、末期腎不全患者、不安定狭心症、遺伝性網膜変性症の既往歴のある方、網膜色素変性症の方などが認められています。
このような症状で治療中の方は、医者と相談して服用を検討することをお勧めします。いずれにしても、シアリスの服用に当たっては医師、薬剤師の説明を十分に受け、製品を正しく理解したうえで用法用量を守って自己責任においてご使用ください。
- 肝臓の悪い方
- 腎臓の悪い方
- 陰茎の病気(屈曲、しこりなど)のある方
- 血液の病気(鎌状赤血球貧血、多発性骨髄腫、白血病)のある方
- 血が止まりにくいなど出血性の病気のある方、または消化性潰瘍のある方
- 他の勃起不全治療剤、勃起補助器具を使用している方、手術を受けたことのある方
- 高齢の方
- 心臓病、高血圧症、排尿障害などの治療薬を服用中の方※
- 過去に視力喪失の経験のある方
※シアリス錠(r)には併用してはいけない薬や併用に注意すべき薬があります。ほかの薬を使用している場合や、新たに使用する場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。